Voice Journey
〜自分の声を巡る航海〜
オンライン・レッスン
最近、声に関する色々な悩みを聞きます。
「Zoomのミーティングの録画を見返すと、自分の声が耳障りでショックだ」
「大勢で話しているとき、声が裏返ってしまっていることが多々あり、気になる」
「相手のためだと思ってコミュニケーションしたのに、うまく伝わらなくて相手の気分を損ねた」
そして、決まってみなさんから
「何か声のいいエクササイズはありませんか?」と聞かれます。
答えから言うと、私は魔法使いではないので、どんなことにも効く万能なエクササイズを一つ渡すということは、残念ながらできません。
ただ、悩みはよくわかります。
思い返すと私も自分の声が分からないとき、自分の声が聴こえてないときは、無理に押し通したり、考えすぎて真意が伝わらなかったり、うまく行かないことが多々ありました。未だに、ちゃんと聴いていないとき、いわば自動運転しているときに問題が起こりがちです。
本人としてはそういうつもりではないので、辛いですよね。ただ、これらは自分の内側と外側が乖離したときに起こりやすい問題です。
私たちは子供の頃は、裏表がなく、のびのびと発声することが出来ていました。その頃は一日中声を使っていても、喉がかれたり、疲れたりしませんでしたよね。そして思う存分、体と声と精神を使い切った一日の終わりは、体中の力が抜けてぐっすり眠ることができました。ところが大人になり、大人の事情を理解し、大人のつきあいをしていくうちに本音と建て前がどんどん乖離していって、自分が本当は何をどう感じているのか、分からなくなるということが頻繁に起こるようになりました。ただ、昔は知っていたはずなので、取り戻すことは出来ます。
すでに世の中には、大きな声を出す発声方法や滑舌を良くする教材がたくさんあります。ただ、自分自身の内側を見ながら、声を活性化していく方法や、外からジャッジされる恐れがない環境で、自由に自分の声の可能性を探るという機会が少ないように思います。
そこで、“自分にとってしっくりくる声”を見つけていくためのオンラインのレッスンを創り、開講することにしました。自分にとってしっくりくる声とは、自分にしか分からないので、外に答えはありません。ただ、いくつかのチェックポイントがあるので、それを通りながら、自分らしい声を開拓していくことはできます。
この動画のオンライン・レッスンでは、発声や発語に必要な呼吸や筋肉の使い方を学び、同時に自分の内側で起こっていることと、外側に出ている音が繋がっているかどうかに耳をすまします。裏表のなくなったときの発声はどういう感覚なのかを確認しながら、その感覚を広げるための方法を渡していきますので、試していってください。魔法はありませんが、方法はあるので、それを使って探求することは出来ます。
外側に正解があって、それを追っかけるということはいったんやめませんか?
『ヴォイス・トレーニングの旅』は俳優さんや声を使うパフォーマーの方、日常生活において自分の声や話し方を向上させたい方、声の幅を広げることに興味のある、あらゆる方のためのレッスンです。
声は身体や筋力、視力に比べると年をとっても老けないもの。むしろ年とともに成熟するものと言えるでしょう。声をトレーニングするということは、自分自身を深めるワークになります。一人ひとりがより自分らしく、声を発するようになったら、世の中がより興味深くなると私は思うのです。声を意識し始めた今こそ、より自分らしい声を開拓して、あなたらしい声を聴かせてください。
さあ、一緒にトレーニングしていきましょう!
池内 美奈子
予告編①
予告編②
旅のながれ
Ⅰ. オリエンテーション
自分の声を眺める。現状はどう?どういう声になっていきたい?
Ⅱ. 身体と呼吸
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身体をならしていく
発声に必要な身体の感覚、筋肉。いらない緊張の確認。 -
呼吸
発声に必要な呼吸とは? -
呼吸と振動
呼吸から振動を通り、発声に導く。
Ⅲ. 空間の中での発声
-
どういう空間の中で声を発しているのか?どう聴こえているのか?
内側と外側を繋げる発声とは? -
声の共鳴
発声の幅と質感を広げる。声を通して空間と自分の探求。
Ⅳ. ことばを発する
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内側と外側を繋げる発語とは?
繋がっていない時、嘘っぽい時は何故かを考える。 -
言葉に対する感覚を細かくする。
ことばのイメージを広げる。
Ⅴ. フィードバック
自分の声はどう成長したか?
何を発見したか?
次のステップは?
※本レッスンはいわゆる、歌唱のヴォイス・トレーニングや滑舌をよくする発声練習とは違い、自分の内側と外側を繋ぐことにより、声を通して自分自身を開拓していくプログラムです。
声を聴いているだけで、その人の人となりが感じられたり、その人が今何を感じているのかが伝わってきたりするもの。
いわば、声はその人のアイデンティティです。声の幅を広げることによって、「私はこういう人」のはずという既成概念から逃れ、新しい現実を創ることが可能です。
このレッスンでは、より自分らしい声と繋がり、状況が変わっていっても自分にふさわしい、発声・発語を探求しつづける切り口をお渡しします。
現在レッスンを絶賛作成中。
楽しみにお待ちください!
撮影者:スガトモカ
(株)ステラリリープロデュース